hacobuneは、今期で4期目を迎えました。そして新しい仲間として、新川さんが入社してくれました。

新川さんとのつながりは、もともとボランティア活動の現場でした。5年ほど前に出会い、それぞれの仕事をしながらも折に触れて連絡を取り合ってきた間柄です。前職の凸版印刷でのキャリアを経て、今回hacobuneに飛び込んできてくれました。私たちにとっては、長年の縁がようやくひとつの形になった、そんな感覚があります。

その歓迎と4期目のスタートを兼ねて、1泊2日の開発合宿を企画しました。ハッカソンならぬ、hacobuneの「hacathon」です。

1日目の朝:沼の原湿原をカメラ片手に歩く

合宿1日目は早起きして、沼の原湿原へ。標高1000メートルを超える高原の朝は空気が澄んでいて、ゆっくり息を吸い込むだけで、どこかリセットされる感じがありました。湿原を縦断する木道を、それぞれカメラを提げてゆっくり歩きます。

足元にはアヤメが咲いていて、誰かが立ち止まるたびに自然と小さな撮影会になりました。「こっちのアングルがいい」「露出どうしてる?」——そんな言葉を交わしているうちに、いつの間にか写真のレタッチの話になっていました。

RAWで撮り始めると現像の奥深さにはまる、Lightroomのプリセットをどう作るか、同じ写真でも現像ひとつで全然違う雰囲気になる——カメラに興味を持つメンバーが重なっていたこともあって、湿原の道の上で思いのほか盛り上がりました。業種も役割も違うメンバーが、予想外のところで共鳴する瞬間というのは、なんだか嬉しいものです。

何も決めずに、ただ歩く。そういう時間も、この合宿の大事な議題のひとつだと思っています。

昼:いいづなコネクトを見学

昼頃には、「人を結び、縁をつなぐ地域の拠点」いいづなコネクトを見学。屋上にドームが残る旧校舎が、人の集まる場所として生まれ変わっていて、自分たちが松本でやりたいことのヒントをたくさんもらいました。

夜:HOTEL & SAUNA WAYPOINTで、hacathon本番

夜は信濃・妙高のHOTEL & SAUNA WAYPOINTへ。チェックイン後、スタッフの方が気さくに声をかけてくれて、宿の成り立ちや運営のこと、なぜここに作ろうと思ったかまで——気がついたら1時間ほど話し込んでいました。

施設内の導線がよく整理されていて、来た人が自然に動けるように設計されていることが、歩いているだけで伝わってきます。ゲストハウスとホテル&サウナでは畑が違いますが、「来た人がどう過ごすか」から逆算して空間をつくる発想は共通していて、非常に勉強になりました。

部屋のプロジェクターにタイマーを映して時間を区切り、お互いのプロダクトを発表しては遠慮なくツッコミ合う。良いと思ったことも、「ここが惜しい」と感じたことも、腹を割って話しました。

普段、メンバーはそれぞれ別の場所で動いています。松本を中心に、担当する施設や案件をそれぞれがこなしていて、連絡はチャットやビデオ通話が中心です。「何をやっているか」は把握していても、「どんな気持ちでいるか」「どこで悩んでいるか」は、テキストだけではなかなか伝わってきません。

同じ部屋で、同じ時間を過ごすことの大切さを、こういう場に来るたびに感じます。顔を見ながら話すと、普段はこぼれ落ちていたものが言葉になってくる。「実はこれ、ずっとどうしようか迷ってたんですよね」「それ、俺も同じこと思ってた」——そういう言葉が出るたびに、場の空気が少し変わっていく感じがありました。

煮詰まってきたらサウナで汗を流し、樽の水風呂に飛び込んで、年代物のワーゲンバスの横で外気浴。「整える」と「磨く」を行ったり来たりする、かなり濃い夜になりました。

2日目と、ここからのこと

2日目は野尻湖をのんびり散策して、ゆっくり帰りました。温泉に入って、食事をしながら昨夜の発表の続きをする。合宿の終わりが近づくにつれて、それぞれがまた各々の現場へ帰っていくんだな、という気持ちになって——だからこそ、こういう時間が大事だと改めて思いました。

普段が離れているからこそ、同じ場所にいる時間の密度が高くなる。それは悪いことじゃなくて、むしろ意図してつくっていくものなのかもしれません。

4期目のhacobuneも、現場と自然のそばで手を動かしながら進んでいきます。どうぞよろしくお願いします。